ミドル層の転職で給与ダウンを避ける考え方

ミドル層の方が転職する場合に一番重視するのは「給与」でしょう。

下記の調査では若手でも同じ傾向ですが、ミドル層になってくると家族がいたりローンがあったりで転職に当たっては「給与」で妥協できないケースが若手に比べて増えてきます。

しかし転職活動時に先方から提示される「給与」が上がるどころか、低い給与を提示され結果として転職を諦めたり、低い給与で転職せざるを得ない人が少なくありません。

ミドル層が「給与」を維持、若しくはアップして転職をするにはどういう点に気を付けたらいいか、私なりにまとめてみました。

若手ランキング.png

グラフ出展元
(キャリアインデックス 転職マガジン 2017.7.26)



ミドル層の転職で年収が下がるケース


私が以前相談に乗ったケースで以下のような例がありました。

転職者をAさんとします。
Aさんは思いがけず会社が整理解雇を行うこととなり、30日前に解雇予告を言い渡され慌てて転職活動を始めました。

もちろん雇用保険は受給できるでしょうが、ハローワークに相談に行くと雇用保険の受給額ではなんと現在の手取りより60%近くになってしまうことがわかりました。

もちろん給付がないよりましですが、「こんな額しか出ないとは早く就職しなければ」・・・と焦ってしまったAさん。

前職でのキャリア整理や書類作成の時間を惜しみ、手当たり次第に給与だけ見て応募したのですが、面接で話す内容も整理ができていないままで良い結果が出ませんでした。

とはいえ、いくつかの面接を経てコツが掴めてきたところなので、ここでもう一度書類作成と面接対策を勧めたのですが、再び応募数を増やしてしまい、その中の1社から「最初は様子を見ながらだから・・」という理由で、給与を希望より少なめにして内定が出ました。

せっかく内定が出たので、ここをキープして他も受ける選択肢もあったのですが、何よりも早く働きたいとのことでそのまま入社し、結果として年収ダウンとなってしまったケースです。

雇用保険の受給手続き前だったので、再就職のお祝い金の再就職手当も出ないという勿体ない結果に。

その後彼が前職並みに昇給できたのかは連絡がありませんので不明ですが、給与を下げて内定を出す会社がそう簡単に昇給させることは私の経験では少ないと思います。


年収ダウンとなる要因


以下の理由が考えられます。
①そもそも給与が低い再就職先を焦って決めてしまう。
②自己分析や書類作成、面接でのアピールの準備が足りずスキル、実績、人脈等が十分に伝わらない。
③若手でもできるようなポジションに応募してしまう。
④そもそものスキルがポータビリティスキルではなかった。

リーマンショック後のように街に就職希望者が溢れている時期のような、転職のタイミングの問題もあるにはありますが、個人に起因することは大体この4つだと思います。

原因がわかれば対策の仕様はありますが、正直④の場合は困ります。

④に当てはまる人は同族企業の社長一族で簡単な仕事しかしないのに高給取りだった人が引っ越しをのため転職しようとしたケースが思い出されます。

③の場合は、業界を変える転職の場合に多いと思います。
心機一転ですが、給与までリセットしまうのは困ることもあるでしょう。やりがいとのトレードオフ関係でしょうか。



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前職での評価点を次の職場でも余すことなく伝える


上にあげた年収ダウンとなる要因の中でも多い
②自己分析や書類作成、面接でのアピールの準備が足りずスキル、実績、人脈等が十分に伝わらない。
を避けるには、事前の準備が欠かせません。

戦国時代の武将が仕官先を変える際には前主から拝領した感状を持参し、「自分はこんな武功があったんだ、だから自分を雇うとよい」と次の主君にアピールをしていたそうです。

現代では「表彰状」という形がそれにあたるでしょう。
形のある実績があって、次の職場でも使える分野のものであればアピールしない手はありません。

営業職では「社長賞」などがそれにあたるでしょう。

他には資格もある程度スキルを示せる証拠となるでしょうし、経験年数もそうでしょう。

但し、資格があったり経験年数が多くてもスキルが低い場合もあるので、転職先の面接ではそう簡単に資格や経験年数をうのみにしない場合が多いでしょう。

表彰状に比べて、資格や経験年数はアピール材料としては弱いです。

表彰状がない場合は、退職時に「退職証明書」を請求することも一つの手です。

退職証明書は、公的な文書でないため特に決まった様式はありません。
一応記載事項のルールはありますが、退職者が請求した事項について記載してもらえるものなので、ここはひとつ自分の手柄を会社に証明してもらうことも考えようによっては可能です。
(社長賞は無いが常に平均以上の成績をキープしていた、顧客とのトラブルを解決するのは彼が一番上手だった、など)

もちろん会社と良い関係で退職することでなければ難しいでしょうが、この退職証明書には法律上、業務の種類・使用期間・地位を書いてもらえるのでこれは履歴書の内容の裏付けにもなり、この退職証明書を添付することで、人事の採用手続きについて細かい配慮ができる人間であり、信頼できるとプラスの評価を貰うことも期待できます。

それ以外に自分の実績や実力を示すにはやはり履歴書・職務経歴書の内容を練るしかありません。
それにはエージェントに転職相談し、プロのチェックを受けましょう。
(私の記事ではいつも同じことを書いていますが)

ミドルの転職で相談できるエージェントの一例

自分で書類についてウンウン悩むより手っ取り早いです。庭にたくさんある樹木の剪定を本を調べて自分でやるか、造園業者さんに頼むかどっちが良いかを想像してみるとよいでしょう。

家の外壁の塗装に例えてもよいかもしれません。

ちなみにネット上の記事では個人に細かく合わせた対策の指南は困難です。

Aさんには合った対策も、同業でもBさんには通用しないなんてザラです。
その人のキャラクターによってどうアピールするかの戦略は細かい点で違ってきます。


若手ではなかなか出せない価値をアピール



ミドル層ならではの価値は「管理職」や「部下を持った経験」をアピールするということです。
ミドルだと役職者であることが多く、部下を持った経験がある人も多いでしょう。

それが若手にはなかなか出せない価値です。

中堅層として上には良い相談相手として、下には頼られる現場のリーダーとして振舞まった経験があればどこに面接に行っても通用するでしょう(協調性やリーダーシップの評価面では)


部下を持った経験については、どう面接や書類でアピールするか一層気を使いましょう。ミドルの転職では重視される点です。

やっぱりここはプロに頼ってはいかがでしょうか。

それでも転職活動を自分でやりたい人は、できた書類を周りの知人(人事経験者が望ましい)に見てもらいましょう。

わかりにくい表現がないか、初見の人にも自分の価値が伝わるかチェックしてもらうと違ってきます。

なんせ、自分で読んでしまうと他人が見たら記載が足りない部分でも、自分のことなので脳内で勝手に文章を補足して、書いてない点まで理解してしまうので、自分で読み返すよりなるべく自分をよく知らない人(そんな人にチェックを頼めるかは別として)に見てもらうのがいいのです。


いかがでしょうか?
ミドル層でこれから転職を考えている方への一助となったなら幸いです。

今後はミドルの転職も増えていくと思いますので、この記事への指摘やご自分の体験談があればコメント欄やメールでお知らせください。

今後の研究の参考とさせていただきます。

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